還元率の高いビジネス・法人カードのおすすめはこれ

経費精算の手間を省き、ビジネスを進めていく上でステータスの証明ともなる法人カード(ビジネスカード)。
これだけでも非常に便利なのですが、もう一つお得なメリットがあります。それがポイント還元。
法人カードの利用額に応じて付与されるポイントは、各法人カード会社が独自に設定しているもので、有名なものではセゾンの永久不滅ポイントやアメックスのメンバーシップリワードなどが挙げられます。
このポイントは商品やギフトカード、マイルなどに交換できるのでたくさんもらえた方がもちろん良いですよね!
このポイントを「いくらもらえるか」を端的に表したものがポイント還元率。
今回はこのポイント還元率について詳しく解説していきます。
法人カード選びに欠かせない、ポイント還元率についての基礎知識
ポイント還元率についてもう少し詳しくみておきましょう。まずは法人カード選びの際によく使われる「還元率」と「付与率」の違いからご説明します。
還元率と付与率の違い
ポイント還元率とは「法人カードで決済した額(利用額)に応じて幾らの”金額分”のポイントを得ることができるのか」というもの。
大して付与率は「決済した額(利用額)に応じて、いくらポイントを得ることができるか」を指し示します。
例えば1ポイント=5円の価値を持つ場合、10,000円の利用で10ポイント付与される法人カードであれば、ポイント還元率は以下の通り。
50円÷10,000円=0.5%
大してポイント付与率は
10ポイント÷10,000円=0.1%
となりますので、数字上でも異なってきます。
ポイント還元率はグレードやカードの種類で異なる
法人カードの種類やゴールド、プラチナ、一般カードのなどのグレードの違いにより異なってきます。
同じJCB系の法人カードであったとしてもJCBが直接発行しているクレジットカード(プロパーカード)と提携会社が発行する提携カードでも異なりますし、一般カードとゴールドカードでも異なることがあります。
また全ての法人カードにポイントが付与されるわけではなく、クレジットカードによってはポイント還元されないものもあるので注意が必要です。
条件によってポイント還元率が変動するものも
法人カードによっては前年度の利用額に応じて翌年度のポイント還元率がアップするものもあります。
もしそのような条件がある法人カードをお持ちであれば、1年間の合計利用額を把握しておくと損をしないで済みます。
変動は1〜5%くらいですが、年間の利用額を合算すると大きな差が出てきますので、うっかりポイントアップまでの利用額に届かなかった、なんてことがないようにしましょう。
有効期限があるポイントに要注意
法人カードのポイントは各クレジットカード会社が独自に設定しているものです。そのためポイント還元率のほかに有効期限が設定されている場合があるので注意しましょう。
逆に法人カードの中にはセゾンの永久不滅ポイントのように有効期限がないものもあるので、ポイント管理に不安がある場合でしたら、そのようなクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
ポイントを効率よく貯めるには
法人カードを持つことの大きなメリットでもあるポイント還元。多くのポイントを獲得できれば、それだけ経費削減になるのでできるだけたくさんポイントが還元されるように工夫するようにするのが良いでしょう。
例えば、ビジネスを進めるにあたり以下のような支払いが発生すると思いますが、これらはほとんどが法人カードで決済することが可能。
支払いを一本化することはポイントを多く得られるだけでなく、経費の見える化にもつながり、管理しやすくなるのでおすすめです。
法人カードで決済できる項目
- オフィスの備品や消耗品の購入
- 出張時の旅費・宿泊費・経費
- 接待時の飲食費や会議にかかる経費
- 交通費
- 光熱費や通信費
- 図書新聞費
- 研修費
- 福利厚生費
- 教育費
- 法人税・地方税・消費税の支払い
これらビジネスシーンで必要となってくる経費の支払いを法人カードに一本化することで多くのポイントが還元され、経費の管理も楽になるでしょう。
追加カードを発行して社員にも持たせることができる
法人カードの中には社員に追加カードとして法人カードを発行し、持たせることができるものもあります。
追加カードでの支払いも会社や代表の口座に指定しておけば、支払いは一つの口座から行われますし、ポイントは親カードである代表者や個人事業主に還元されるので効率よくポイントを貯めることができるでしょう。
キャンペーンを利用する
法人カードの中には入会後何ヶ月といったものや一定の期間中の利用に応じてボーナスポイントが付与されるものがあります。
このキャンペーン期間中はポイント還元率がアップするので大変お得。契約するカード会社のHPやお知らせメールなどから確認できますので、キャンペーン期間中に支払いをまとめておくのも良いでしょう。
ポイント還元率の高いおすすめ法人カード
それでは最後にこれから法人カードを作ろうとお考えの方に向けて、ポイント還元率の高い法人カードをいくつかご紹介します。
ポイント還元率の高い法人カード①楽天ビジネスカード
楽天ビジネスカードは皆さんもお馴染みの「楽天ポイント」が付与される法人カード。
通常のポイント還元率は1%ですが、注目するべきは楽天市場で買い物をするとポイント還元率が5倍になる点。このポイント還元率5%は他の法人カードと比較してもかなり高くなっています。
楽天市場ではオフィス家具や備品、消耗品などが一通り揃っていますので、ビジネスシーンにおいて利用する機会は多いはずです。
年会費 | 無料(翌年から2,000円+税) |
---|---|
サブカード年会費 | なし |
ETCカード年会費 | 500円(1枚目無料) 9枚まで発行可能 |
ポイント還元率 | 通常1% 楽天市場の買い物なら最大5% |
申込資格 | 法人代表者・個人事業主 |
限度額 | 5万円〜300万 |
旅行傷害保険 | 海外最高5,000万円(自動・利用付帯) /国内最高5,000万円(自動付帯) |
ショッピング保険 | 最高50万円(自動・利用付帯) |
国際ブランド | VISA (楽天プレミアムカードはVISA,MasterCard,JCB,AmericanExpress) |
ポイント還元率の高い法人カード②オリコ EX Gold for Biz
法人カードを紹介するサイトなどでもおすすめされることが多く、実際に非常に人気の高いクレジットカードといえば、オリコ EX Gold for Bizです。
通常のポイント還元率は0.6%なのですが、利用額に応じてポイント還元率がアップしていくのが特徴。
利用金額 | 翌年の加算倍率 | ポイント還元率 |
---|---|---|
50万円未満 | 1.0倍 | 0.6% |
50万円以上 | 1.5倍 | 0.85% |
100万円以上 | 1.7倍 | 0.95% |
200万円以上 | 2.0倍 | 1.1% |
年間200万円以上の利用でポイント還元率は1.1%になるので法人カードの中で比較してもかなり高いカードとなっています。
貯めたポイントは景品と交換したり、ギフト券・商品券、ANAマイルやTポイントなどの他社ポイントと交換が可能。
付帯するサービスも充実しており、法人カードらしい法人カードと言えそうです。
年会費 | 無料(翌年から2,000円+税) |
---|---|
サブカード年会費 | 無料/3枚まで(for Mのみ) |
ETCカード年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.6%(利用額により最大1.1%) |
申込資格 | 20歳以上の個人事業主または法人代表者 |
限度額 | 最高300万円 |
旅行傷害保険 | 海外最高2,000万円/国内最高1,000万円(どちらも自動付帯) |
ショッピング保険 | 最高100万円 |
国際ブランド | VISA,Mastercard |
ポイント還元率の高い法人カード③アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
法人カードの中でも屈指のステータスの高さ、付帯するサービスの質の高さを誇るカードがこちら、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードです。
基本のポイント還元率が1%と元々高く設定され、アメックスの提携店を利用すると2倍〜10倍のポイントが還元されるので非常にお得でおすすめ。
また、有料サービスである「メンバーシップ・リワード・プラス」(年間3,000円+税)に加入すれば、対象加盟店の利用の際に100円につき3ポイントが貯まります。
年会費の高さが気になるとは思いますが、この年会費自体を経費で落とすことができますし、充実した付帯サービスを利用すればすぐに元が取れてしまう、非常に優秀なカードです。
年会費 | 31,000円+税 |
---|---|
サブカード年会費 | 4枚まで無料 5枚目から13,200円+税 |
ETCカード年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1% |
申込資格 | 学生を除く20歳以上の個人・法人の方 |
限度額 | 基本的に制限なし |
旅行傷害保険 | 海外最高1億円(利用・自動付帯) /国内最高5,000万円(自動付帯) |
ショッピング保険 | 最高500万円 |
国際ブランド | AMEX(アメックス) |